歴史を語るソファ「フレームチェア」

美しいラインを描きながらしっくりと手に馴染むアーム、対照的に直線的なラインで構成された背もたれの造形。
「名は体を表す」という言葉がありますが、今回ご紹介するフレームチェアはまさにそのネーミングが相応しいソファです。

フレームチェアの生い立ちを辿ると、1962年に発売されたＫチェア以前まで遡ります。
カリモク家具はその当時、海外輸出用に先方から指定されたデザインの商品化を行っており、細部の仕上げまでこだわって作られたこのモデルは、デザイナーを含め評価いただいたそうです。
椅子づくりに取り組み始めた頃の商品を再度、世に送り出したいという思いで、カリモク60ブランドより2011年に「フレームチェア」という名で復刻しました。

座ってみると、しっかりとしたクッションと程よい反発を感じることができます。
シートクッションは3層構造のウレタンで、中心の高密度ウレタンをソフトウレタンで挟む構造になっており、その下の木枠フレームには、布バネ（ポリエステルメッシュ）とウレタンで、体重をしっかりと支えてくれます。

サイズは、1シーターと3シーターの2サイズ。
3シーターは、180㎝の長さに奥行が78㎝と3人掛けにしてはコンパクトサイズとなっているので、マンションのリビングダイニングでも無理なく置くことができます。例えば、リビング・ダイニングをソファで仕切り、ゾーニングするプランにフレームチェアはお勧めです。
背もたれのシンプルながら美しい造形、ローバックなので緩やかに空間を仕切りながら、部屋を広く見せる効果も期待できます。